RS-DRC1(IC-DRC1/MKⅡ用位置情報表示ソフト)メモリ使用量ひっ迫問題
先日、RS-DRC1(IC-DRC1/MKⅡ用位置情報表示ソフト)がバージョンアップしてRevision1.20になったという記事を書きました。
そのなかで”子機自動サーチ機能”というものが追加されました。
どういった機能かと言いますと、無線機一覧に登録されている無線機に対して自動的に順繰り子機サーチをかけてくれるという機能です。
と・こ・ろ・が。
どうもこの機能をオンにして20台超の無線機に対して自動子機サーチをしていると、次第にパソコンの動作が重くなってくるのを感じました。
また、1日も経つとRS-DRC1はフリーズ。(応答無しになる)
しかし、再起動すればまた難なく使い始めることができます。
最初のうちは「なんだろ、一過性の物かな」と思っていたのですがどうにも再現性が100%なので、ちょっとログを収集して監視してみました。
すると、私の使い方の場合”1回の子機サーチごとに(1回地図を最描写するごとに)メモリ使用量が約40MB増え、際限なく使用量が増えていく”ということがわかりました。
※私の環境
サーチ局数:21台
サーチ間隔:最長の20分
地図タイプ:Yahoo! JAPAN
但し、地図をOpenStreetMapへしておくとメモリ使用量はひっ迫しないということもわかりました。
ということはRS-DRC1の不具合と言うことでは無いのかもしれませんが、一応このことをICOMへ聞いてみたところ、
”確かに症状を確認できた”
”調べたところYahoo! Japan 地図提供元のAPI不具合によるものであると断定”
”API提供元へ確認したが、改善予定は無いとのこと”
”ICOM側としては本現象について改善する手段は無い(免責事項にも有り)”
という返答がありました。
そしてICOMからはご親切に
”[着信時に位置情報を自動で表示する]を解除しておき、全体位置を見たいときだけ無線機一覧のグループ名をクリックするとメモリのひっ迫を抑えられます”
または、”OpenStreetMapをご利用下さい”
という事も教えて頂けました。
つまり現状できることとしては、どうしてもYahoo! JAPAN地図を使いたい場合は
- 長時間にわたって、または高頻度で子機サーチを行わない方が吉
- 行う場合は[設定]の[着信時に位置情報を自動で表示する]をオフにしておけばメモリひっ迫を抑えられる
- その状態で子機位置をまとめて見たい場合はグループ名をクリックする
- メモリを解放したいときは1回メインウインドウの地図タイプを[Yahoo! JAPAN]から[OpenStreetMap]へ切り替え(この瞬間解放されます)、もう一度[Yahoo! JAPAN]へ切り替える
- プログラム自体を再起動する
しか無いようです。(2020/01/05現在)
長時間にわたり子機サーチをしたい方で地図はYahoo! JAPANのやつでもOpenStreetMapでも構わないよ、という方は・・・
迷わずOpenStreetMapを選択しておけば安定して動作致しますのでそちらを選択しましょう。